日産解雇事件不当判決

日産解雇事件高裁判決に対する原告・支援共闘会議・弁護団の声明
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横浜地裁不当な訴訟指揮で結審

 

9月10日に判決

 

 

 

高裁前での宣伝活動 

 

東京高裁で争われている日産の5人の労働者の解雇事件は、7月2日に行われた弁論で結審となりました。
 この日、原告代理人3人がそれぞれ、被告(被控訴人)の主張が控訴審になって変遷していることを指摘し、証人採用を求める弁論を行いました。
 しかし、東京高裁第12民事部の杉原則彦裁判長は、その弁論に対して被控訴人の意見を聴くこともせず、いきなり「証人申請は却下する。判決は9月10日午前11時」と一方的に述べて、まさに逃げるように法定を去って行き、傍聴者は一瞬何があったのか唖然とする程の突然の出来事でした。
 裁判後の報告会で、この訴訟指揮に対する怒りの発言があいつぎ、その場で代表団が民事12部に抗議に行きました。
 弁護団と支援共闘会議は、この訴訟指揮に対する抗議の声明を出すことにし、それに基づいて裁判所への抗議行動を展開することにしています。

横浜地裁がすべての請求を棄却

   不当決定に怒り、原告五人が控訴へ

報告集会で決意を述べる原告。左から岡田さん、阿部さん。
報告集会で決意を述べる原告。左から岡田さん、阿部さん。

横浜地裁第七民事部(阿部正幸裁判長)は、3月25日解雇された5人の原告が求めていた地位確認、損害賠償などのすべての請求を棄却する判決を出しました。

この日、70余の傍聴席に対し115名が傍聴抽選にならび、午後2時開廷して裁判官が入って礼をして着席してから判決主文を読み上げましたが、その時間はわずか数秒で、裁判官は抗議の声を後に逃げるように去っていきました。

判決は、「主文、原告5名の賃金請求部分は却下、その余の請求は棄却する」というだけで、数分で読めるはずの判決要旨さえ読み上げませんでした。

 その後開かれた報告集会で、藤田弁護士は「戦後、日本の労働者と司法が積み上げて来た労働者保護の法律や社会通念を全面否定する判決だ。近年不当な判決が相次いでいるが、これほどひどい判決はない、こんな判決を確定させてはならない。原告には是非控訴して闘ってほしい」と話しました。
  最後の原吉挨拶で「こんなひどい判決で、引き下がるわけには行かない、最後まで頑張る」と毅然と決意を語りました。

 判決要旨などは追って掲載します。

解雇事件が結審--判決は3月25日

報告集会で報告する田井弁護士
報告集会で報告する田井弁護士
11月21日、5人の派遣社員、期間社員の解雇無効を争っている解雇事件の訴訟が、横浜地裁で結審となりました。  この日、4人の代理人・弁護士がこの解雇の不当性を総括的に述べる共に、5人の原告に対する解雇の不当性を簡潔かつ明確に述べ、最後に原告を代表して土谷さんが意見陳述しました。  土谷さんは、日産での仕事が全く正社員と同じで労働条件も日産が決めていたことなど、偽装派遣の実態を述べるとともに、5人の原告が精神的にも経済的にもどんなにつらい思いをして闘っているかを切々と訴えました。    判決は、来年の3月25日(火)午後2:00と指定されました。

カルロス・ゴーンCEOの証人採用ならず

       阿部、土谷証人で証人調べ終了

7月16日、横浜地裁で第5回目の証人調べが行われ、日産デザイン部門の人事担当としてかつて働いていた人と、原告の阿部さん、土谷さんが証言しました。

3人の証言で、阿部さん、土谷さんが採用時の面接から日産の意向に沿った形で行われ、その後の賃金決定なども日産が行うなど、実質上日産との雇用契約があったことが明らかにされました。

 会社側の反対尋問は、形式的に派遣会社との雇用契約があったことを認めさせようとするに過ぎないもので、重箱の隅をつくような枝葉末節な質問ばかり、それも証人が否定しているにもかかわらず、しつこく「本当ですか」と聞くような質問が多く、傍聴席から何度も笑いが起きました。

 原告側が求めていたカルロス・ゴーンCEOなどの承認申請については、却下され、次回11月21日(木)11:00に結審となりました。

 

報告集会で報告する田井弁護士
報告集会で報告する田井弁護士

◆ 実質日産との雇用関係にあったことが明らかに

     日産と派遣元人事担当4人が証言

報告集会で報告する田井弁護士
報告集会で報告する田井弁護士

6月13日、日産テクニカルセンターで働いていた土谷さん、阿部さんの解雇問題で、日産の人事および二人の上司、派遣元添付スタッフの営業担当など4人の証人調べが行われました。

 この日の裁判の焦点は、土谷さん、阿部さんが日産のデザイン部門で正社員と同等の業務を行い、賃金など労働条件も日産が決めていたことを明らかにすることでしたが、4人の証言でそのことは明確に確認されました。

 土谷さん、阿部さんの上司は、二人の業務は補助的な業務だと主張していましたが、二人が重要な会議の資料をつくったり、その会議に出席していたことを指摘されると沈黙したりしどろもどろになることがしばしばあり、二人が行っていた業務は現在正社員が行っていることも認めざるを得ませんでした。

 二人の賃金決定も、日産側から派遣元に指示が行って、派遣元が派遣費用との関係で決めていることも明らかになりました。

 また、会社が出してきた文書証拠に多くの矛盾や間違いがあることも指摘されこの訴訟の為にいろいろな文書を改ざん・捏造した可能性も明らかになりました。

 会社側の証人は、いずれも肝心なことになると沈黙したり、覚えていませんと供述したことから、傍聴席から失笑が絶えませんでした。

 特に、派遣元のテンプスタッフの営業責任者が従業員代表で協定書を締結した文書の日付が、その人が入社した日よりも前の日付であることを藤田弁護士から指摘された時は、裁判長も「キョトン」として目を丸くするほどでした。

 この日の証人調べで、二人の原告が日産のデザイン部で正社員と同等に重要な仕事をしていた事が明らかになり、賃金決定も日産から派遣会社に支持していたことも明確になりました。

 次回は、7月16日(火)10:30横浜地裁101号法廷で、土谷さん、阿部さんが証人として出廷します。

◆日産車体の汚いやり方が明らかに

   正社員同様に働かせて、会社の都合で一方的に解雇!

報告集会で報告する清水弁護士(右)
報告集会で報告する清水弁護士(右)

 5月16日、横浜地裁で、日産解雇事件の証人調べが行われ、日産車体で働いていた原告のTさんと釜倉さんが証言しました。
 この日の法廷は、84人が入れる101号法廷で、105人が傍聴抽選にならびました。
 原告のTさんは、請負→派遣→期間→派遣→期間と身分が変わったが、仕事の内容や賃金も引き継がれ、会社の都合で名目だけ身分を変えられていたことが分かったと証言。
 釜倉さんは、現場では正社員も派遣も区別なく働き、正社員以上の成績だったので、正社員にならると思っていたのに解雇され、その後に日産から人を補充しているので納得できないと証言しました。 
 会社側の代理人弁護士は、解雇されるのを承知で働いていたのだろうということをしつっこく聞き、その態度が原告を馬鹿にしきった態度で傍聴者した人は呆れていました。
 次回は、6月13日(木)10時半から502号法廷です。

◆国提出の作業実態DVDは事実でない

------ 日産労災裁判の第5回弁論で原告岡田さんが批判-----

5月9日、横浜地方裁判所で日産労災裁判(療養休業補償給付不支給決定取消請求事件)の第5回目の弁論が開かれ、原告の岡田知明さんと北神英典弁護士が意見陳述を行いました。

 岡田さんは、日産における岡田さんの作業実態だとして国側から出されたDVDが、のんびり作業しているもので、実際の岡田さんの業務実態とかけ離れていることを述べました。

 岡田さんは、3台の自動溶接機への部品セット作業(持回り作業)以外に、ダブルチェック、タッチアップ、トラブル処理など他の業務の応援が多く、溶接機への部品セットが間に合わないとか、生産ノルマを達成するために駆けずりまわらなければならなかったと証言。

 北神弁護士は、裁判長に対して国が出してきたからとか、大企業日産が言っているからとそれを鵜呑みにするのではなく、事実をしっかり見てほしいと述べました。

 報告集会で岡田さんは「裁判が長引く中で、くじけそうな時もあるが、こうして大勢のみなさんに支援し、支えられていることが、励みになり頑張れる」と胸の内を語りました。

 次回弁論は、7月23日(火)10:30

●会社は黒字、解雇の必要性がないことが明確に

 余剰人員などなく、派遣・期間社員を解雇して他から補充

  --------- 会社側証人調べで明確に------------

4月18日、横浜地裁で日産解雇事件の2回目の証人調べが行われました。この日は、日産自動車で派遣・期間社員として働いていた釜倉さんとTKさんの解雇について、田中人事部長’(当時)をはじめ、課長、工長の4人の証人調べが行われました。

 田中人事部長の尋問で、釜倉さんらを含む550名を解雇した当時、生産の落ち込みも余剰人員はなく、解雇の必要性がないことが鮮明になりました。

 日産車体は、2009年3月に派遣社員280名、期間社員270名を解雇しましたが、その後日産自動車やいすゞ自動車から出向の形で社員を受け入れたり、日産車体九州に応援を派遣するなどしていることが分かりました。

 弁護士から、赤字どころか100億円以上の利益を出し、内部留保も77億円も積み増し、配当も1株8円から9円に増やしていることをしてきされ、解雇の必要性はなかったのではないかと指摘された、田中人事部長は答えられませんでした。 この日の尋問で、派遣社員などの解雇の正当性がないことが一層明らかになりました。

■ 日産・労災裁判で原告の岡田さんが訴える

横浜地裁前での朝宣伝
横浜地裁前での朝宣伝

 日産横浜工場で働いていて、過重労働で「足底腱膜炎」という病気になって歩けなくなり会社を休み、それを理由に解雇された岡田知明さんが、労災申請をしたが認められなかったことから、その取り消し訴訟を起こした事件の弁論が2月26日横浜地裁で行われました。

 この日、朝8時半から裁判所前で宣伝を行い、支援者がそれぞれ訴え、最後に岡田さんが当時の業務実態を話し、労災隠しをする日産に対する怒りを述べました。

報告集会で説明する北神弁護士
報告集会で説明する北神弁護士

裁判では、40名の傍聴者の前で岡田さんが「裁判長、実態をよく見て判断して下さい」と前置きして、国から証拠として出された現場のDVD映像が実態と大きく異なっていることを指摘し、実際の作業実態を陳述しました。

 最後に、主任の北神弁護士が国のDVDは編集されているので、未編集のDVDを提出して欲しいと要望し、国側は検討すると答えました。

 次回は、5月9日(木)10:30となりました。

■ 寒風の中、原告の必死の訴え

2月8日、日産争議の原告は寒風吹きすさぶ中、8時半から1時間、横浜地裁前で訴えを行いました。

その一部を動画でお届けしますので、ご覧下さい。

◆ 裁判長この横断幕を見て下さい

日産争議の裁判所前宣伝で、前回からインパクトある横断幕を掲げて宣伝をおこなっています。

ところが、2月8日の宣伝は風が強く、この写真を撮ったあと、風で破れてしまったのです。阿部裁判長見てくれたかな?